どこで買えばいい?印鑑販売業者の選び方

印鑑は今や、専門店だけでなく100均やネット通販など、様々なところで販売されています。デジタル化が進んでいるとはいえ、日本では実印や銀行印、認印など様々な印鑑を使い分けますが、用途や重要性によって購入先を検討した方が良いでしょう。

こちらでは、印鑑販売業者を選ぶ時のポイントについて、印鑑の種類ごとに見ていきます。

印鑑販売業者と印鑑の種類

印鑑はそもそも、どこで売られているのでしょうか。印鑑の種類にもよりますが、最も使う頻度が高い認印に使われるような三文判ならば、印鑑の専門店やネットショップだけでなく、100均ショップやスーパー、百貨店などの日用雑貨を販売している店舗でも取り扱われていることが多いです。

また、文具店やホームセンターで販売されていることもありますので、よほど珍しい名字でなければ、急に印鑑が必要になった場合でも、比較的簡単に入手できるでしょう。ただし、これらの店舗でも規模が小さい場合は取り扱いがない可能性もありますし、すでに名前が彫られている既製品は一つの名字につき1つずつしか置いていないため、完売していることもあります。

急いで印鑑を必要としている場合には、事前に問い合わせておいた方が良いでしょう。認印以外に使われることが多い印鑑は、実印と銀行印です。これらはどちらも重要性が高いため、認印とは別に作成しておいた方が良いでしょう。

また、普段使いに便利なシャチハタもありますが、こちらは用途が限られるため注意が必要です。

実印を選ぶ時

実印は重要な契約を行うときに必要な印鑑です。市区町村で登録することにより、実印として使うことができるようになりますが、登録できる印鑑には制限がありますので注意しましょう。詳細な条件は自治体によって異なりますが、0.8cm以上2.5cm以内のサイズであること、輪郭がついていて欠けていないこと、氏名しか彫られていないこと、本名の氏名であることなどが一般的な内容です。

高額な取引を行うときに押印することが多いため、登録できる印鑑であっても簡単に複製できるようなものはおすすめできません。従って、一つずつオーダーに合わせて作成してくれる印鑑の専門店で購入するのが良いでしょう。

特に、実店舗ならばその自治体の実印の条件についても詳しいため、安心して任せることができますし、素材や印影を確認しながら作成してもらえるため、満足度が高いです。あまり実店舗では扱っていないような、珍しい素材で実印が作りたいのであれば、ネット通販の印鑑専門店もおすすめです。

素材の種類が豊富なだけでなく、手彫り・機械彫りのどちらも選ぶことができて、作成前に印影のレイアウトを確認することもできます。

銀行印を選ぶ時

銀行印は通帳を作成するときに必要な印鑑です。

こちらも実印と同じく、大切な財産を管理するためのものですので、できるだけ既製品は避けて複製困難なものにした方が良いでしょう。

とはいえ、銀行印にはそれほど厳しい規定はありません。シャチハタを登録することはできませんし、指定された枠からはみ出さないようなサイズを選ぶ必要はありますが、一般的に使う印鑑ならばまずどれでも登録できるでしょう。

登録した印影が照合できれば問題ないため、本名でなくても構いませんし、イラストの印鑑でも登録は可能です。ただし、印影の確認は慎重に行われるため、劣化しやすい素材は選ばない方が良いでしょう。高額な取引のある金融機関で銀行印を登録するなら、やはり実店舗やネット通販の印鑑専門店がおすすめです。

ただ、実印と違って預金口座は複数作成することも多く、あまり使わない口座用の印鑑ならば三文判やイラストの入った印鑑を登録するケースも考えられます。その場合は、安く購入できる100均やスーパーなどで用意しても良いですし、遊び心のある印鑑がそろっている文具店やネット通販で探しても良いでしょう。

認印を選ぶ時

認印は実印や銀行印が必要な時以外、ほぼすべての状況で使える便利な印鑑です。三文判から高級素材まで幅広い種類がありますが、印影を登録する必要がないため、複数本所有している人も少なくありません。認印は印鑑を扱っている店舗ならばどこでも取り扱っていますので、安さを優先したいなら100均、急いで購入したい時は最寄りのスーパーや百貨店、変わったデザインを探したいなら文具店、こだわって作りたいなら専門店と目的に応じて購入先を選ぶと良いでしょう。

既製品に自分の名前があれば安く入手できますが、作成を依頼しなければならない場合には時間がかかります。機械彫りでも1週間程度は必要になりますので、珍しい名字の方は、必要がなくても早めに作成しておいた方が良いでしょう。

オーダーメイドの場合、対応ができるのは印鑑専門店やネット通販です。スーパーや文具店では既製品以外の販売はほとんどないと考えておきましょう。

シャチハタを選ぶ時

シャチハタは認印として使うことができますが、その中でも使えるときは限られます。例えば、荷物の受け取りや回覧などで使うことはできますが、契約書や書類の確認印として使うことはできませんし、公式な書類でもシャチハタは不可とされることが多いです。

そのため、シャチハタを持っていても認印は用意しておく必要がありますが、朱肉が必要ないので扱いやすく、持ち運びが簡単なことから所有している人は少なくありません。

シャチハタは印鑑専門店でも販売していますが、文具店やスーパー、ホームセンターでも取り扱われていることが多いです。また、ネット通販でも販売しています。シャチハタは印影を選ぶことができませんし、販売価格もそれほど大きな差にはなりにくいため、購入しやすいところで入手すると良いでしょう。

既製品だけでなく、珍しい名字のシャチハタも依頼すれば作成してもらえます。インクは補充できますが、スタンプ面がゴムなので劣化しやすく、印影が不鮮明になったら早めに交換した方が良いでしょう。

印鑑販売業者は欲しい印鑑によって変えるのがおすすめ

このように、印鑑はいろいろなところで購入できるとは言え、何を重視するかによって購入先は変わってきます。長く大切に使いたいものや複製が困難な印鑑を作りたい時には専門店で、日常的に使うような、紛失しても惜しくない印鑑ならば100均などで、可愛い印鑑を買いたいなら種類豊富なネットショップや文具店など、あらかじめ決めてから探せば希望通りのものが見つけやすいでしょう。

参考(いいはんこやどっとこむ)http://www.e-hankoya.com/